はじめてのNPO・NGOガイド

 
成果につながる運営術

活動の評価

 

評価は効果につながる

近年、組織や事業の「評価付け」が盛んにおこなわれており、たとえば、文部科学省主導の大学の自己評価や、マスコミによる病院のランク付けなどがみられます。また地方自治体の公共事業に対する評価や、ODAのプロジェクト評価なども以前からおこなわれています。そして、そうした動きからは若干遅れた感はありますが、NPO/NGOの活動についても、評価の重要性が認識されるようになりつつあります。NPO/NGOは、収益の配分を目的としない非営利組織という特性上、企業のように、業績悪化に対する株価の下落といった「評価」システムが存在せず、客観的に活動の成果を認識しにくいという特徴があります。そのため、提供するサービスの品質に問題があるなどの場合にも、そのことを認識しにくいという状況があるのです。しかし、ミッションを効率的に達成するためには、こうした問題の発見と改善は不可欠であり、そういった意味で、NPO/NGOの活動を評価することは重要といえるでしょう。

評価は多面的に

評価には、いろいろな種類があり、組織全体の効率性や生産性の評価のほか、個々のプロジェクトを評価するプロジェクト評価、複数のプロジェクトを評価するプログラム評価などの事業評価があります。このうち、事業評価は、評価の時期によって、事前評価、中間評価、事後評価の3つに分類することができます。そのほか、評価を内部スタッフがおこなう内部評価と、外部の専門家やコンサルタント会社などがおこなう外部評価があります。この内部評価と外部評価では、客観性が高い外部評価の方が優れているかというと、そうではなく、事業内容に精通した内部スタッフがおこなう評価の方が、より踏み込んだ評価となるという傾向があります。したがって、評価としての優劣は決しがたく、どちらも一長一短ということができます。したがって、評価を行う場合には、それぞれのメリットを得るために、評価の併用をおこない、多面的におこなうことが評価の精度をあげることにつながるということができます。

評価の基準は相対的

評価の視点については、いくつか挙げることができますが、一般的に、目標達成度、手法の妥当性、社会的影響力などがあるといえます。しかし、これらを評価するための基準が明確にあるわけではなく、相対的な判断が必要といえます。すなわち、たとえばプロジェクトの成功率から目的達成度を図るという場合、プロジェクトの成功率が高ければ高いほど、評価も高くなると考えるべきかというと、そう単純なものでもありません。逆に、成功率は低くても、独創的で、社会的な影響力が大きいとされるプロジェクトであると認められれば、事業趣旨からみて、高く評価できるという場合も考えられるわけです。このように、NPO/NGOの活動に対する評価は、基本的に基準自体が相対的であるといえ、この点、注意する必要があるといえます。

 
 

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