はじめてのNPO・NGOガイド

 
成果につながる運営術

リスクマネジメント

 

生じうるリスクについて

NPO/NGOが活動するなかで、さまざまな場面において、リスクがひそんでいるということができます。実際に、どのようなリスクが生じうるかを挙げると、地震や火災などによる事務所の崩壊、活動中の事故によるボランティアスタッフのけが、またボランティアスタッフがけがを負わせた場合の被害者からの損害賠償請求、システム障害によるデータの消失、個人情報の漏えい、スタッフによる横領や背任、利用者の減少、利用者からのクレームの多発、理事やスタッフのスキャンダルや悪い噂、重要な役員の健康不安やリタイア、スタッフ間の対立や内部分裂など、さまざまなケースが考えられます。

リスクマネジメントとは?

NPO/NGOが活動するなかで、リスクが実際に生じた場合に、NPO/NGOが法的・倫理的責任を負わなければならないケースも起こりうるといえます。したがって、活動をおこなうなかで生じうるリスクに対しての対策は、企業同様、NPO/NGOにとっても不可欠ということができます。このリスクへの対策にあたるのがリスクマネジメントであり、一般的に、事業の維持発展の過程で起こる、さまざまなリスクを適切に管理することを意味するとされています。このリスクマネジメントの具体的な考え方としては、まず、NPO/NGOを取り巻く環境変化にともなうリスクや、活動をおこなううえで起こりうるリスクを列挙し、把握することから始めることとなります。その次に、そのリスクが発生する可能性と、実際に生じた場合の活動への影響力を基準として、それぞれの重要度を算定し、ランキング評価をおこないます。さらに、それらのリスクを最小限におさえるために最適な対策を、リスクの回避、リスクの軽減、リスクの移転、リスクの保有のいずれかの方法から選び、それぞれのケースについて具体策をたてることとなります。

クライシスマネジメントとは?

クライシスマネジメントとは、組織の存在を揺るがすような根本的な問題を想定し、その被害を最小限におさえて復旧を図るための危機管理をいいます。このクライシスマネジメントは、一般的に緊急対策本部にあたる組織を立ち上げて、危機対応を統括することが第一段階となります。そして次に、対策本部において、危機についての情報を収集し、スタッフや支援者に対して適切な情報発信をおこないます。そのうえで、リスクマネージャーを置いて、具体的な行動計画を作成し、その行動計画に基づいて復旧活動を実行することになります。

 
 

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