はじめてのNPO・NGOガイド

 
成果につながる運営術

マーケットリサーチ

 

事前のマーケティング

事業の展開において、マーケティングは不可欠であり、NPO/NGOの活動においても、それは例外ではありません。通常、NPO団体が設立されるきっかけ、または動機をみると、行政のサービスが不十分であったり、企業のサービスの料金設定が高かったり、または行政および企業のどちらもがおこなっていないサービスなど、ニーズはあるのに、十分なサービスがないという問題意識からスタートしているケースが多く、その時点でマーケットが存在している可能性が高いということができます。したがって、事前のマーケティングは、自分の感じる問題意識にそって、聞き取り調査やアンケートを実施するほか、その事業内容について詳しいとみられる専門家などにヒアリングするところから始めるとよいでしょう。そのうえで、あくまでも企業とは異なる視点からの新たな分析をおこなうことが、NPO/NGOの事前のマーケティングにおいて重要となります。

リサーチは不可欠

事前のマーケティングのもととなるのが、リサーチです。このリサーチの流れとしては、まず(1)疑問を持ち、何が知りたいかを認識する、(2)その疑問を解くための情報が、どこで得られるかを探し、実際に調べる、(3)リサーチと通じて、疑問が解ける、という3つの段階を意識するとよいでしょう。通常、リサーチを始めると、(3)の段階で疑問が解けると同時に、あらたな疑問が生じ、また(1)に戻るというスパイラルが生じることとなり、これにより、その分野に対する知識が深まっていきます。では、知識を深めていくための具体的なリサーチ方法としてはどのような方法があるかというと、インターネットなどの情報収集が挙げられます。ただし、NPO/NGOの事業展開をおこなうためのリサーチとしては、これだけでは足りないと考えるべきでしょう。より信頼性の高い情報を求めて、データベースサービスなどで関連する記事を読みこむなどするのがおすすめです。また図書館などで借りたり、書店で購入するなどして、専門書を調べる、あるいは専門機関に訪れ、資料を読み込んだり、直接問い合わせるなどおこなうのも、理解を深める手助けとなるでしょう。そのほか、実地調査やアンケートなども、現状を知る効果的な方策といえます。

2種類の顧客を意識

通常、企業が事業展開をおこなう場合の顧客といえば、企業が提供するサービスの受け手である消費者などを指しますが、NPO/NGOの場合は、もう少し複雑となります。すなわち、一般的にいわれているのは、NPO/NGOの顧客には2種類あり、第1には、企業における顧客と同様に、サービスの提供を受ける「受益者」であり、第2は、ボランティアや寄付などを通してNPO/NGOを支援する「資源提供者」であるとされています。したがって、NPO/NGOの事業展開においては、サービスが必要とされるマーケットがどこにあるかという顧客意識のほかに、NPO/NGOの活動に賛同してくれる支援者をいかに集めるかといった、もうひとつの顧客意識も必要となってきます。その意味で、NPO/NGOの活動は、より多くの人の関心および共感を得るような活動を意識するということが重要となってくるのです。

 
 

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