はじめてのNPO・NGOガイド

 
成果につながる運営術

役員の役割

 

理事会の開催

営利企業における取締役会にあたるのが、NPOの理事会となります。理事会は、NPO/NGOの事業運営のための意思決定をするとともに、事業が、NPOのミッションに向かって、正しく運営されているかどうかを、常に監視、確認する必要があります。したがって、事業内容の監視、確認のためにも、理事会は、月1回程度、定期的におこなうのが理想的でしょう。この理事会においては、ミッション達成のための行動規範を明確にし、各会員との間に、常に情報の共有がおこなわれるよう心がけるべきといえます。もし、一堂に会しての定期的な理事会の開催が難しいような場合には、メーリングリストやインターネットの掲示板などを利用し、互いの情報共有を徹底し、一定の統制が団体全体に及ぶようなシステムを整備しておくことが大切といえるでしょう。

連絡系統の確保

NPO/NGOの事業が成長し、規模が拡大してきたような場合には、それぞれ部署が分科し、グループごとのリーダーに対して権限移譲をすることになるのが一般的です。自主性や自発性が大切にされるNPO/NGO活動において、命令系統や連絡体制の規律化は、容易におこなうことができないという状況があります。そのため、理事会のメンバーが各会員の従事している事業内容を把握しづらいという状況が生じやすく、結果、団体としてリスクマネジメントが難しくなってしまうなどの問題が生じます。そうした状況を避けるためにも、理事会による一定の統制がグループ全体に及んでいることが望ましいといえ、理事会が定めた行動規範が、各会員によって徹底されるような連絡系統を確保することが大切となります。この点、インターネット上でメンバー間の情報共有を図るなど、活発な情報交換を促すツールをもつことは効果的な一策といえるでしょう。

不正防止

さまざまな人の集まるNPO/NGOの場合、不正をおこなう人がいないともいえないのが現実です。理事同士が、お互いに不正を起こさないよう、監視しあうとともに、全メンバーに対して、コンプライアンスを徹底するような教育をおこなうことも重要といえます。NPO/NGOは、よりよい社会づくりのためのミッションのもと、社会的信用によって成り立っているともいえる組織であり、一度、不正が起きてしまえば、その信用を取り戻すことは難しく、最悪、活動が停止してしまうようなことにもなりません。そうした意味でも、常に、リスクマネジメントを徹底し、メンバーによる不正が起きないような体制作りをしていくことが、運営管理を担う理事会の役割ということができます。

 
 

Copyright (C) 2007 NPO/NGO GUIDE. All Rights Reserved.