はじめてのNPO・NGOガイド

 
NPO/NGOをつくる

準備

 

ミッションは明確に

NPO/NGOの立ち上げにあたって、もっとも大事なことは、活動の根幹となるミッションをどうするかということにあります。ただなんとなく、社会に役立つことをしたいというのでは、活動はすぐに行き詰ってしまうでしょう。そうならないために、どのような社会を目指すかというビジョンのもと、ミッションを明確に定めることが、NPO/NGOを運営するうえでの最初の鍵となります。では、ミッションを明確にするためには、どのような工程が必要かというと、日常生活で自分が気になっていることをリストアップし、自分の問題意識を明確にすることから始めるべきでしょう。たとえば興味のある新聞記事のスクラップや、インターネットでの情報収集をおこなうことによって、問題意識を喚起するとよいでしょう。そのうえで、実際に自分のまわりでは、その問題がどのようにあらわれているのかを調べることになります。たとえば地域サービスの場合には、実際に地域の人たちと話をし、必要とされているサービスが何なのかを把握します。そして、そのサービスの供給が現在どのようになされているかなどを調べ、そこに問題がある場合にその原因と対策を考えることで、自分たちの採るべきミッションを明確にすることができます。

中長期的ビジョンを持つ

NPO/NGOがおこなう社会的活動の本質を支えるのは、ミッションとなりますが、多くの場合、その実現までには多くの年月が必要となります。そして、活動が長期にわたればわたるほど、メンバーの変動や社会状況の変化に影響され、実質が変化してしまうということが起こりやすくなるのです。したがって、NPO/NGOの長期的な活動において、ミッションを見失わずに活動するためには、実現までの設計図を、できるだけ明確に定め、進むべき方向性を示すことが必要となります。そのためにも、ミッションの明確化とともに、どのような道筋を通ってミッションの実現へとたどりつくのかという、中長期的なビジョンを持つことが重要となるのです。

マーケティングは不可欠

NPO/NGOの活動といえば、収益を目的としない非営利活動であるため、マーケティングとは無関係というように思っている方がいるようですが、それは大きな間違いです。NPO/NGOがサービスを提供する場合に、そのサービスを必要とする対象すなわちマーケットが存在しなければ、よりよい状況を生み出すためのミッションの実現も図れないことになってしまいます。NPO/NGOの活動についても、収益が目的ではないという以外、企業ビジネスと同じ姿勢で、望む必要があると覚悟すべきです。ただし、NPO/NGOでおこなうべきマーケティングとは、必ずしも企業でおこなわれるマーケティングと同じとはいえないでしょう。企業のサービスが行き届かないような分野や、収益をあげることが難しいとされ、企業ビジネスにおいてマーケットがないといわれているような分野にこそ、NPO/NGOのマーケットが存在するということもできます。どちらにせよ、事業の立ち上げに際し、アンケートや聞き取り調査などをおこない、需用を知るということは、絶対必要ということができます。

 
 

Copyright (C) 2007 NPO/NGO GUIDE. All Rights Reserved.